「意識高い系って英語では何て言うの? 英語圏の人から意識高い系って言われてないよね?」
「仕事で使ってるカタカナ語が実は変だったらどうしよう…」
IT業界のような変化の激しい業界では英語由来のカタカナ語が多用されがちですが、カタカナ語ばかり使っている人は「意識高い系」と言われやすい傾向にあるため、困っている人もいるでしょう。
そこで今回は「意識高い系の英語表現」と「IT業界でよく使われるカタカナ語」について解説します。
- 意識高い系は英語でどう表現するの?
- エンジニアが無意識に使っているカタカナ語って適切なの?
- 意識高い系に見られない英語の使い方って何だろう?
こんな疑問をお持ちの方は必見です!
「意識高い系」を英語で表現すると?
「意識高い系」という言葉。
実は日本独特の表現で、意識高い系の意味をそのまま英単語で表現できないって知ってましたか?
そこで本章では、以下の項目について詳しく解説します!
- 意識高い系の定義と日本での受け止められ方
- 英語で意識高い系はどう表現する?
- ネイティブが使う意識高い系を表す英語フレーズ
- 欧米文化における意識高い系の位置づけ
「意識高い系」の定義と日本での受け止められ方
「意識高い系」は2010年代にSNSを中心に広がった日本特有の表現で、当初は「向上心がある」という肯定的な意味合いもありました。
しかし現在は、自己啓発や自己成長に熱心なあまり、表面的・形式的な行動や発言が目立つ人を指す、皮肉や批判を含む表現としてよく使われます。
カフェでMacBookを広げてドヤ顔で作業したり、英語由来のカタカナ語を多用する話し方をしたり、SNSでの自己啓発的な投稿ばかりする、などが典型的な特徴です。
英語で「意識高い系」はどう表現する?「Woke」「Hipster」「Pretentious」の違い
英語で意識高い系のニュアンスを完璧に表現する単語は存在しませんが、文脈によって近い意味を持つ単語があるので、見ていきましょう。
なお、それぞれの単語の意味を更に詳しく知りたい人向けにWeblio(オンライン辞書サービス)のリンクを準備しました。
必要に応じて活用してください!
発音記号:wóʊk(米国英語), wˈəʊk(英国英語)
Wakeの過去形で、元々は「社会的不正義に目覚めている」という意味でしたが、最近は「過度に進歩的な政治意識を持つ人」というニュアンスでも使われ、過度に進歩的という部分が意識高い系を連想させます。
発音記号:hípstɚ(米国英語), hípstə(英国英語)
流行の先端をいく人や新しがり屋を指す単語です。
新しいものが大好きで、すぐに飛びつく意識高い系の一側面を表現できます。
発音記号:prɪténʃəs(米国英語), pri:ˈtenʃʌs(英国英語)
「偽りの」「うぬぼれた」といった意味で、意識高い系の「中身が伴っていない」というニュアンスに近い言葉です。
ネイティブが使う「意識高い系」を表す英語フレーズ5選
ネイティブスピーカーが日常会話で使う「意識高い系」に近いフレーズと、そのフレーズを使った例文を和訳付きで紹介します。
例文:She’s such a try-hard at meetings, always using business jargon no one understands.
和訳:彼女は会議で頑張りすぎて、誰も理解できないビジネス用語ばかり使ってる。
例文:He’s such a pseudo-intellectual, always quoting philosophers he’s never actually read.
和訳:彼は典型的な知ったかぶりで、実際には読んだことのない哲学者の言葉をいつも引用している。
例文:Don’t trust his promises about the project—he’s all talk, no action when it comes to meeting deadlines.
和訳:彼のプロジェクトに関する約束は信用しないほうがいい—彼は口先ばかりで期限を守ることに関して行動しない人だから。
例文:She posts about every donation she makes online—a classic virtue signaler who needs everyone to know how charitable she is.
和訳:彼女は寄付するたびにネットに投稿する—自分がいかに慈善的であるかを皆に知らせる必要がある、典型的な道徳アピール主義者だ。
例文:He’s just a social media activist who shares trending hashtags but never participates in actual protests or community work.
和訳:彼は流行のハッシュタグを共有するだけで、実際の抗議活動やコミュニティ活動には参加しないSNS活動家だ。
本記事内の「英語で「意識高い系」はどう表現する?」でも解説していますが、英語で意識高い系のニュアンスを完璧に表現する単語はありません。
したがって、単語・フレーズにかかわらず、英語では意識高い系の特徴の一部を表すことしかできないと、覚えておくとよいでしょう。
欧米文化における「意識高い系」の位置づけ
欧米文化でも「意識高い系」に近い現象はありますが、日本とは少し違った形で捉えられています。
アメリカでは「Authentic(本物)」であることが重視され、見せかけだけの知識や行動は「Fake(偽物)」として批判されがちです。
イギリスでは「Pretentious」という言葉が頻繁に使われ、階級社会の名残から「社会的地位を誇示しようとする態度」は嫌われる傾向にあります。
また「努力している姿を見せる」こと自体があまり評価されない文化もあり、特にフランスやイタリアでは「effortless(努力していないように見える)」スタイルが好まれます。
あたり前のことですが、なにごとも「欧米文化」と一括りにするのは危険です。
国ごとに「好かれる言動」と「批判される言動」が異なるということを、意識してコミュニケーションをはかるようにしましょう。
IT業界で使われる意識高い系英語とカタカナ語
どんな業界でも多少の英語とカタカナ語を使うと思いますが、特にIT業界は英語由来のカタカナ語や専門用語が飛び交う環境ですよね!
そこで本章では、
- ITエンジニアが無意識に使っている意識高い系カタカナ語
- プログラミングとシステム開発で頻出する意識高い系英語表現
- 技術ミーティングでよく聞くカタカナ語とその本来の意味
- 実際に役立つIT業界の英語表現と不要なカタカナ語の見分け方
について解説します!
ITエンジニアが無意識に使っている意識高い系カタカナ語10選
ITエンジニアが日常的に使っているカタカナ語で、「意識高い系」と思われやすいものを10個ご紹介します。
これらは専門用語として適切に使う分には問題ありません。
しかし、日本語で十分伝わる場面で無理に使うと意識高い系と思われる可能性があるので注意してください!
「素早い、機敏な」という意味の英単語だが、ソフトウェア開発においては反復的な開発手法を指す専門用語を指すため、単に素早く対応するときなどに使うと違和感がある。
もともとは「ラグビーのスクラム」のことだが、ソフトウェア開発の具体的なフレームワークのことを指すため、単なる「集まり」という意味で使うと不適切になる。
「反復、繰り返し」という意味の英単語だが、ソフトウェア開発においては一定期間の作業サイクルを指し、アジャイル開発では「スプリント」とも呼ばれる。
「繰り返し」と言えば済む場面で使われがちだが、ソフトウェア開発においては計画的で構造化された反復プロセスを意味するため、単なる繰り返しとして使うと不適切。
「割り当てる」という意味の英単語で、プロジェクトやタスクに人員やリソースを割り当てること。
IT業界以外でも使われるようになってきているが、「担当を決める」といったほうが伝わりやすいため注意が必要。
「確約する」という意味の英単語ですが、IT業界ではGitなどのバージョン管理システムでコードの変更を記録することもコミットといいます。
「結果にコミットする」で有名な某CMがありますが、IT業界などソフトウェア開発においては文脈によって意味が異なることを理解しておきましょう。
「節目」という意味の英単語で、ビジネスシーンではプロジェクト管理において進捗を測定したり、次のフェーズに移行する判断基準となったりする重要なポイントを指す。
ビジネスシーンで目にする機会が増えているものの、単なる「中間目標」でも問題ないためどちらを使うほうが伝わりやすいか検討するとよい。
「再構成」を意味する英単語ですが、ソフトウェア開発においては「ソフトウェアの外部的な動作を変えずに、内部構造を改善・整理する技術的作業」のこと。
改善という意味も含まれるが、単なる「改善」という意味での使用は不適切。
「優先順位」という意味の英単語で、ビジネスシーンで使用される機会が増えているが「優先順位」のほうが伝わりやすいことも多いため、どちらを使うか臨機応変に対応したほうがよい。
「出力、成果」を意味する英単語。
プロジェクトや作業から生じる具体的な成果物や結果(ドキュメント、コード、レポートなど)に加えて、システムが生成するデータや結果も含まれる。
「成果物」といったほうが伝わりやすい場面も多々あるため、前後の文脈や相手に応じて使い分けてください。
「議論、討論、話し合い」という意味の英単語で、ビジネスシーン以外で目にしたことがある人も多いと思います。
あえて英語の方を使わなくても意味は伝わるため、まわりの様子を確認しながら使いやすい方を使いましょう。
ソフトウェア開発で頻出する意識高い系英語表現
ソフトウェア開発では英語の専門用語が不可欠ですが、必要以上に難しい言葉を使うと「意識高い系」と見られてしまうケースもあります。
「このコードをリファクタリングして、モジュール間のカップリングを低減しながらインテグレーションテストを充実させるよ。」
専門用語を大量に使ったこんな言い方は、「難しい言葉を使って知識をひけらかしている」という印象を与えかねません。
「そうまで言うなら、英語由来の専門用語を使わずに日本語のみで言い換えられるの?」という疑問をお持ちの人向けに、3つ例文をあげてみましょう。
- シンプルでエフィシエントなソリューション
→ 簡潔で効率的な解決策 - アーキテクチャをモノリシックからマイクロサービスへ移行
→ システム構造を一体型から分散型に変える - イミュータブルなデータ構造
→ 変更不可能なデータ構造
「専門用語を使いこなせること」と「相手に伝わるコミュニケーション」は別物だということを強く意識すれば、意識高い系に見られなくなるでしょう。
心当たりのある人は意識してみてください。
技術ミーティングでよく聞くカタカナ語とその本来の意味
技術ミーティングでよく使われるカタカナ語が、本来の英語の意味とズレていることがあります。
具体的な例をあげると、
- アライメント
日本では「認識合わせ」という意味でよく使われますが、英語の”alignment”の本来の意味は「整列」「位置合わせ」です。 - フィックス
日本では「修正する」という意味で使われますが、英語の”fix”はもっと幅広く「固定する」「解決する」「修理する」など状況によって変わります。 - アップデートミーティング
和製英語で、英語では”status meeting”や”progress report”と言うことが多いです。
カタカナ語を多用している自覚がある人は、「普段使っているカタカナ語が英語圏の人に通じるのか?」という観点を持つことで、改善されるでしょう。
実際に役立つIT業界の英語表現と不要なカタカナ語の見分け方
本当に役立つ英語・カタカナ語表現と、単に「意識高い系」に見える不要な英語・カタカナ語表現は、「日本語に置き換えたとき」に見分けられます。
例えば、「デプロイ」は「システムを本番環境に公開する一連の作業」という特殊な意味があり、日本語に置き換えると長くなるため「デプロイ」を使うほうがよいですよね!
一方、「コミュニケーション」は単に「意思疎通」や「連絡」と言い換えられる場面も多く、無理にカタカナ語を使う必要はありません。
ポイントをまとめると、
「簡単に日本語に置き換えられる英単語やカタカナ語」は日本語に置き換える。
「日本語に置き換えにくい英単語やカタカナ語」は英単語やカタカナ語を使う。
ということになります。
実例として以下に、IT業界で働く際に使ったほうがよい英単語とカタカナ語をいくつか紹介します。
- API
“Application Programming Interface”の略で、提供元が異なるソフトウェアやアプリケーション、システム、Webサービスをつなぐ技術のこと。 - UI/UX
“User Interface”/”User Experience”の略で、UIはユーザーがシステムを操作するための「見た目」や「操作部分」のこと、UXはユーザーがサービスや製品を利用する際の「総合的な体験」や「感じること」全体を指す。 - クラウド
インターネット上のサーバーでデータやサービスを提供する仕組み。 - デバッグ
プログラムの不具合を見つけて修正する作業。
上記で紹介したのは一例ですので、「日本語に置き換えやすいかどうか」という観点を、実際の業務を通じてアップデートしていってください。
ビジネスシーンにおける意識高い系英語の功罪
ビジネスシーンでは「イノベーション」「ダイバーシティ」「グローバル」などのカタカナ語がよく使われます。
それを踏まえて本章では、
- ビジネスでカタカナ語が多用される理由
- カタカナ語の乱用がもたらすコミュニケーション障害
- 若手エンジニアが陥りがちな意識高い系英語表現の罠
- 海外の人との会話で避けるべき意識高い系フレーズ
について詳しく解説していきます。本章を読んで、職場での英語表現を見直してみましょう!
ビジネスでカタカナ語が多用される理由
カタカナ語を多用する人は「意識高い系」と見られがちですが、積極的にそう見られたいという人は少ないでしょう。
ではなぜ、ビジネスシーンではカタカナ語が多用されるのでしょうか?
理由をいくつか挙げてみます。
- 専門性や知識をアピールしたい心理
特に若手社員は自分の価値を認めてもらいたいという気持ちから、専門用語を積極的に使う傾向があります。 - グローバル化への対応
日本企業も国際競争の中で生き残るために、グローバルスタンダードである英語を取り入れようとしています。 - 新しい概念には新しい言葉が必要
「SDGs」や「DX」などは、それまでなかった概念を表すために生まれた言葉で、そのまま使用するケースが一般的です。 - 社会的アイデンティティ理論
人は自分が属するグループの言葉遣いを取り入れることで帰属意識を高める傾向があります。
カタカナ語の乱用がもたらすコミュニケーション障害
「イノベーティブなソリューションでシナジーを創出し、サステナブルなビジネスモデルを構築しましょう」
この文章は格好よく聞こえますが「具体的に何を言っているのか分かりにくい」と感じませんか?
過度なカタカナ語の使用は、以下のような問題を引き起こします。
- 意味の曖昧さ
例えば「グロース」という言葉は、具体的に何が成長するのか不明確になりがち。 - 認識の不一致
同じ言葉でも人によって解釈が異なる(「アジャイル」が一般的な「柔軟」という意味なのか、特定の開発手法を指すのかなど)。 - 参加障壁の発生
特定の業界用語に慣れていない人が議論に参加できない。 - 思考の曖昧化
抽象的な言葉で話すことで、具体的な計画や行動が不明確になる。
したがって、一般的に使われない難しい言葉や表現と同様、カタカナ語も多用しないほうが無難と言えます。
なお、本記事内で「実際に役立つIT業界の英語表現と不要なカタカナ語の見分け方」を解説しています。
カタカナ語を使うか迷ったときに参考にしてみてください。
若手エンジニアが陥りがちな意識高い系英語表現の罠
若手エンジニアが陥りがちな「意識高い系英語表現の罠」には以下のようなものがあります。
- 専門用語の乱用
プログラミング言語や技術に関する専門用語を、それが必要ない場面でも使ってしまう。 - 最新トレンドの過度な強調
最新技術用語を会話に盛り込みたがる。
例:「ブロックチェーン」「メタバース」「NFT」など - 英語由来の抽象表現の多用
「オプティマイゼーション」(最適化)、「エフィシェンシー」(効率性)、「エンハンスメント」(改善)など、日本語で十分な概念を必要以上に英語由来のカタカナ語で表現してしまう。
重要なのは「相手に合わせたコミュニケーション」です。
技術的な話をするなら専門用語は必要ですが、非エンジニアに説明するときは平易な言葉を選ぶようにしてください。
海外の人との会話で避けるべき意識高い系フレーズ
英語でコミュニケーションを取らないといけない場面で、「日本流の意識高い系英語」が思わぬ誤解を生むことがあります。注意すべきフレーズの例を紹介します。
- We will challenge this issue.
日本では「チャレンジ」を「頑張る」という意味で使いますが、英語の”challenge”は「異議を唱える」「問題提起する」という意味合いも持ちます。
→ We will work on this issue(この問題に取り組みます)を使いましょう。 - Please give me your advice.
謙虚な表現のつもりが、英語では少し押し付けがましい印象になることも。
→ I’d appreciate your thoughts on this(ご意見をいただければ幸いです)のほうが好印象です。 - It’s difficult.
日本語で「難しいです」と言うとき「検討します」という意味で使うことがありますが、英語では単に「できない」と受け取られがち。
→ I’ll look into it(調査します)が適切です。
カタカナ語を頻繁に使う人は、普段使っているカタカナ語を英語のコミュニケーションにそのまま使ってしまうことがあるため、特に注意しましょう。
もし、メールのように文章を推敲できるようなら、Web上の翻訳サービスを利用して自分が書いた英文が変じゃないか確認してから送るというのも一つの手です。
本物の英語力と意識高い系英語の決定的な違い
ビジネスシーンで「英語ができる」というとき、それは単に英単語や英文法をたくさん知っているということではありません。
そこで本章では以下の項目について、詳しく解説します。
- 表面的な英語知識と実用的な英語スキルの見分け方
- 周囲から「意識高い系」と思われない英語の使い方
- 英語学習における自己満足と実践的成長の分かれ道
- IT企業で評価される「本物の英語力」とは
表面的な英語知識と実用的な英語スキルの見分け方
本物の英語力を持つ人は単に英単語を並べるのではなく、状況に応じた適切な表現を選んで自然な文脈で使うことができます。
具体例をあげると、
というように、より具体的で適切な表現ができるのが本物の英語力です。
最後に、IT業界で働くエンジニアに役立つ実用的な英語表現を紹介します。
急に「具体的で適切な表現の英語表現」は難しいので、状況にあわせて使ってみてください。
- コードレビューでよく使うフレーズ
・英文:I suggest refactoring this part for better readability.
・和訳:読みやすさのために、この部分のリファクタリングを提案します。 - 技術的な議論での表現
・英文:Let me walk you through my approach.
・和訳:私のアプローチを順を追って説明させてください。 - プロジェクト管理での表現
・英文:We’re facing some blockers with the API integration.
・和訳:APIの統合に関していくつか障害に直面しています。
周囲から「意識高い系」と思われない英語の使い方
まわりに配慮せずに、英語由来のカタカナ語や英語の専門用語ばかりを使っている人は「意識高い系」と見られがちです。
そこで、周囲から意識高い系と思われないためのポイントを紹介します。
- 必要なときだけ英語を使う
日本語で十分伝わるときは無理に英語を使わない。 - 説明を添える
専門用語や英語由来の言葉(カタカナ語)を使う場合は、必要に応じて簡単な説明を加える。 - 相手に合わせる
技術に詳しい同僚との会話なら専門用語をそのまま使っても問題ないが、非エンジニアには分かりやすい言葉を選ぶ。 - 自然体でいる
英語の専門用語やカタカナ語を使うことに過度に気を遣いすぎても不自然に見えるので、意識しすぎない。
なお、本記事内で「実際に役立つIT業界の英語表現と不要なカタカナ語の見分け方」を解説しています。
カタカナ語を使うべきタイミングとそうでないタイミングを分かりやすく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
英語学習における自己満足と実践的成長の分かれ道
「意識高い系」の人は自己満足のために英語学習をする傾向があります。
自己満足型と実践的成長型にはそれぞれ長所と短所があるので、違いを理解して必要に応じて切り替えるようにしましょう。
自己満足型という言葉は批判的に聞こえるかもしれませんが、けして批判的な面だけではありません。
例えばTOEICの点数を昇給や昇格の条件にしている会社に勤務している場合、①と②は仕方のないといえます。
- 難しい単語や表現を覚えることに重点を置く
- 英語の資格やスコアを目的にする
- SNSで英語学習の様子をアピールする
コミュニケーションの道具として英語を学んでいるので、資格試験で合格するために覚えないといけないが、通常のコミュニケーションで使わない表現や英単語は身につけようとしません。
- コミュニケーションに必要な表現を優先して学ぶ
- 実際に英語を使う機会を積極的に作る
- 間違いを恐れず、失敗から学ぶ姿勢を持つ
IT企業で評価される「本物の英語力」とは
英語の専門用語やカタカナ語が飛び交うIT企業で、本当に評価される英語力について解説します。
- 明確に伝える力
複雑な技術的概念をシンプルかつ正確な英語で説明できる能力。 - 適切な専門用語の使用
単に英語の一般的な表現だけでなく、業界特有の専門用語を適切に使いこなせること。 - 異文化理解力
言語だけでなく文化的背景の違いを理解し、尊重できる姿勢。 - 学び続ける姿勢
新しい技術用語や概念を学び続ける姿勢。
上記で紹介した項目はどのような業界でも通用する考え方です。IT企業勤めでない人も意識してみてください。
IT業界で成長するための本質的な英語習得法
本章ではIT業界で真に成長するための英語習得法を紹介します。
自己成長につながる英語学習アプローチ
見せかけではなく、本当の成長につながる英語学習アプローチを9つ紹介します。
最初から9つすべてを実践できなくてもOK。少しずつできることを増やしていきましょう。
- 目的の明確化
なぜ英語を学びたいのか、具体的にどんな場面で使いたいのかを明確にする。 - 小さな成功体験を積み重ねる
一度に完璧な英語力を身につけようとせず、小さな目標を達成していく。 - 実践と振り返りのサイクル
英語を学ぶだけでなく、実際に使い、その経験から学ぶサイクルを繰り返す。 - 継続できる学習習慣
毎日30分学習するほうが、週末にまとめて8時間勉強するよりも効果的。 - 自分の興味・関心に合わせた学習
自分が本当に興味のある分野に関する英語から始めるとモチベーションが持続する。 - 自分のペースを尊重する
他人と比較して焦ったり、無理なスケジュールを立てたりしない。 - 失敗を恐れない自分らしい表現
完璧な英語よりも、自分の考えをしっかり伝えることを優先する。 - 楽しみながら学習する
義務感や焦りから学ぶのではなく、新しい発見や理解の喜びを感じながら学ぶ。 - 英語学習を自分の成長の一部として捉える
英語はあくまでもツールであり、英語学習そのものは目的ではない。
冒頭に「英語学習アプローチ」と書きましたが、英語学習以外のさまざまな学習に応用できる項目を記載しています。
勉強しようとしていることがあれば、ぜひ活用してみてください。
意識高い系にならずに英語を日常に取り入れる方法
日常生活に英語を取り入れると効率よく学習できますよね!
そこで、日常生活に無理なく英語を取り入れる方法を解説します。
- 開発環境を英語にする
プログラミングのIDEやOSの言語設定を英語にすることで、自然と技術英語に触れる機会が増える。 - 英語のポッドキャストを聴く
通勤時間などスキマ時間を活用して、英語のテック系ポッドキャストを聴く。 - 英語のドキュメントを読む習慣をつける
新しいライブラリやフレームワークを使う際は、公式の英語ドキュメントも参照する。 - 英語のコミュニティに参加する
GitHubでのオープンソースプロジェクトへの貢献やStack Overflowでの質問・回答など。
上記に加えて日常の行動すべてに対して「英語にしたら?」と考えて英文を作ったり、英語にできなかった単語や表現を調べたりするようになると、さらに学習効率が高まります。
毎日忙しくてまとまった時間を作れないという人は、ぜひ実践してみてくださいね!
まとめ
今回は「意識高い系の英語表現とカタカナ語の使い方」について徹底解説しました!
その中でも特に、
- 意識高い系を英語で表現すると?
- IT業界で使われる意識高い系英語とカタカナ語
- ビジネスシーンにおける意識高い系英語の功罪
- 本物の英語力と意識高い系英語の決定的な違い
- IT業界で成長するための本質的な英語習得法
といったポイントを詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
本物の英語力とは、「相手に伝わる言葉と表現を選んで使えること」だと、ご理解いただけたと思います。
本記事で紹介した注意点を頭に入れて、肩ひじ張らずに自分らしく英語を学べば、「意識高い系」のレッテルを気にする必要はなくなるでしょう。
ぜひ明日からのコミュニケーションに、今日の学びを活かしてみてください!